MAF Engagement Cases

※エンゲージメント活動は、
MAF「まふ」のマザーファンドに投資助言を行う
カタリスト投資顧問が行っています。

「ジャフコ グループ株式会社」への
エンゲージメント事例
「ジャフコ グループ株式会社」へのエンゲージメント事例 1

主な対話のテーマ: 資本効率の改善

国内最大手のベンチャーキャピタルの「ジャフコ グループ株式会社(以下:ジャフコ)」に投資をしました。

ジャフコにおける課題は、「非事業用資産の過度な保有による資本効率の低下。またそれに伴う株式市場からの過小評価」でした。
そこで、「株主還元の実施や、今後の資本配分についての方針の公表」に関する対話を行ったところ、ジャフコは余剰資産の売却及び大規模還元を実施し、株価は大きく上昇しました。

株価推移とエンゲージメント活動の主な流れ
株価推移とエンゲージメント活動の主な流れ 株価推移とエンゲージメント活動の主な流れ

「株式会社NIPPO」への
エンゲージメント事例
「株式会社NIPPO」へのエンゲージメント事例 2

主な対話のテーマ: 少数株主利益の保護

国内の大手道路舗装会社の「株式会社NIPPO(以下:NIPPO)」に投資をしました。

2021年9月に、NIPPOの親会社であるENEOSとゴールドマン・サックスがNIPPOの公開買付けの実施について発表しました。この公開買付けについてカタリスト投資顧問で精査したところ、最も重要な条件である公開買付け価格が低く、本件においては少数株主の利益保護が十分になされていないという結論にいたりました。

カタリスト投資顧問は、NIPPOに対して「検討プロセスおよび公開買付け価格の再考を促す提案の実施」について対話を実施し、この問題提起については、大手グローバル投資家3社からもカタリスト投資顧問の意見に賛成、この状況に対する懸念の声があがりましたが、公開買付けは成立し、公正性担保措置プロセスの再考には至りませんでした。しかし、このエンゲージメント活動を通じて、日本の資本市場に一石を投じることができたと考えています。

株価推移とエンゲージメント活動の主な流れ
株価推移とエンゲージメント活動の主な流れ 株価推移とエンゲージメント活動の主な流れ

「株式会社セプテーニ・ホールディングス」へのエンゲージメント事例 「株式会社セプテーニ・ホールディングス」へのエンゲージメント事例 3

主な対話のテーマ: 企業価値の顕在化と成長戦略

電通グループ傘下の大手ネット広告代理店の「株式会社セプテーニ・ホールディングス(以下:セプテーニ)」に投資をしました。

セプテーニとの対話を重ねる中で、「セプテーニの事業の重要性や成長性が株式市場に伝わり切っていないのではないか」という仮説を立て、成長戦略や株式市場へのアピール方法などについて対話を行いました。その結果、2022年2月10日公表の2022年9月期第1四半期の決算説明資料で、株式会社電通グループとの提携深化を軸に据えた、市場を上回る成長を標榜する力強い中期経営方針を発表し、株価は大きく上昇しました。

株価推移とエンゲージメント活動の主な流れ
株価推移とエンゲージメント活動の主な流れ 株価推移とエンゲージメント活動の主な流れ

投資先企業の情報開示について

MAF「まふ」では、エンゲージメント投資を主軸に置いているため、投資先企業名や組み入れ比率は公表しておりません。
これは、受益者のみなさまの利益の最大化を優先する目的によるものです。

エンゲージメント投資は、投資先企業との建設的な対話を通じて、企業の中長期的な価値向上を念頭に企業の変革を推進していくことで、株主リターンの向上を追求していく投資アプローチです。そのため、常に対話の相手企業があり、また集中投資戦略であることから、受益者のみなさまに投資および対話の状況や進捗をお伝えすることが難しいと考えております。
投資先企業の理解を得られ、エンゲージメントについての状況を広く公表できる段階に至った時点では、対話の内容やその成果について公表いたします。